パリ – 「ルーヴル美術館」と「オルセー美術館」と「オランジェリー美術館」で堪能すべき美術品

パリといえばやはり楽しみの一つは、ルーヴルなどの美術館。世界的に有名な美術館がいくつもあります。そこで、どこにどんな外せない美術品があるか、まとめてご紹介します。が、行く前にまず購入いただきたいのは以下の「パリ・ミュージアム・パス」

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これがあると長蛇の列に並ばなくて良くなるため、入館のスピードが桁違いに速くなります。4日間で4-5箇所回れば十分に元が取れる感じです。

ルーヴル美術館

最初はもちろん 「ルーヴル美術館」。12世紀に要塞として建設された「ルーヴル城(宮殿)」 と、1988年にルーブルのエントランスとなったガラス張りの 「ルーヴル・ピラミッド」 の新旧コントラストが美しいです。

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上のパスがあれば、特別ゲートからあまり並ばず入れます。ガラスのピラミッド、美しいです。東芝さんがLED照明を提供したことでも有名ですね。

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ピラミッドから入ると、すぐに地下に降りますが、そこは以下のような広い空間になっています。ここから四方の建物に入ることができますが、どこからでも好きなところから回れます。

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どこから回っても良いのですが、必ずおさえなくてはいけないのは、以下のいわゆる 「三大貴婦人」 ですね。まずは言わずと知れた、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」 の 「モナ・リザ」。ピラミッド右の「ドノン」側2F中央に多くの名画と一緒に展示されています。
その前に立てば分かりますが、他の絵とは扱いがそもそも別格です。人が多い時はあまり近づけません。が、本当にオーラを感じますね。観る角度によって表情が違って見える気がします。100年前に盗難にあってから一躍有名になりました。
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次は「サモトラケのニケ」。ギリシャのサモトラケ島で発見されたものから復元され、勝利(ニケ)を表現しています。モナリザと同じフロアの「シェリー」側入り口の、階段の踊り場のようなところにあり、広い範囲からその雄姿を眺めることができます。ご覧のように美人かどうかは分かりませんが、ルーブルでも最も存在感のある彫刻ですね。

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三大貴婦人、最後は 「ミロのヴィーナス」。ギリシャ彫刻の傑作です。1Fのニケの下あたりにあります(シェリー側の入り口)。本当になめらかな肌で素晴らしいプロポーションが表現されています。凛としたたたずまいが風格を感じます。

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ルーブル美術館はこれら彫刻が豊富で、そこがその他の美術館とは大きく異なるところです。彫刻だけでもちゃんと見たら一日かかりそう。1Fのミロのビーナスからドノン側に集まっています。私は特に以下の、アントニオ・カノーヴァの 「アモルの接吻で蘇るプシュケ」 が好きです。実物は、本当にそこに天使がいるかのような雰囲気。質感のやさしさが際立ちます。

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次は本場イタリア以外ではめずらしい 「ミケランジェロ」 の 「瀕死の奴隷」 。さすが天才ミケランジェロ、なんともいえないポーズは秀逸です。

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おまけは以下の 「スマホを見る女神」 ・・・すみません、そのタイトルは嘘です。

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それはともかく、ルーブルで数ある彫刻を堪能してください。以下のような彫刻群があるフロアもあります。

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絵画ももちろん数え切れないくらいありますが、私が一番好きなのは ドラクロワの 「民衆を導く自由の女神」。フランス7月革命の騒乱で民衆を導いている力強い女性が描かれています。まさに自由の女神ですね。このあたりの名画は2Fのモナリザの近くにあります。

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一番迫力あるのは、「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」 でしょう。まず絵の大きさが半端ないのと、その超巨大キャンパスに一寸の手抜きも無く微細に描かれているのに感動します。

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おもわず美しさに見とれてしまうのは、アングルの2作品、「オダリスク」 と 「欲女」。写真かと思うくらいきれいに、鮮やかに描かれています。

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以下の浴女は3Fのシェリー側にあります。

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フェルメールの 「レースを編む女」。3Fのリシュリュー側にありますが、サイズがかなり小さいので、見逃さないようにしてください。この小さなキャンバスにこのクオリティは超絶です。

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ルノワールの 「読書」 。このあたりも他の絵に紛れがちなので、しっかり探して見ておきたいですね。

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変わりどころは以下の 「ガブリエル・デストレとその姉妹ビヤール公爵夫人」。見るからに印象的ですが、わざと奥行きを感じさせないように描かれていますね。作者不詳ですが、ガブリエルの懐妊を示しているそうです。

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以下のような、CGと見まごう印象的な絵も多数飾られており、ルーブルは一つ一つ見ていくと一日あっても足りません。

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出口を出ると、最初のピラミッドに呼応する形の逆さのガラスのピラミッドが見られます。その下にはさらにピラミッドの模型がありますね。

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ルーブル美術館の、透明ピラミッドと反対側の、以下の重厚な建物も見逃さないでくださいね。

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オルセー美術館

二番目の美術館は 「オルセー美術館」。以下のような広い空間になっていますが、それもそのはず、昔の鉄道の駅をそのまま活用した建物になっています。このスペースの両横の1-2階と、5階が主な展示室です。

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入ってすぐ左の部屋には、かの有名な ミレー の 「落ち穂拾い」 があります。奥の風景のぼかし方が素晴らしく、絵を見ているような感覚ではありません。

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入って右の部屋には、以下のアングルの「泉」があります。ルーブルの絵もそうでしたが、アングルは肌や水の表現が素晴らしいですね。

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1階の奥には、オペラ座(ガルニエ・オペラ)の模型があり、これも必見です。模型としてもよくできていますが、オペラ座がどのような仕掛けになっているのか良く分かりますね。

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その手前には、よく下を見ると、床下にオペラ座周辺の街の模型があります。

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5階に上がると、そこがオルセーのメインのフロアだということが良く分かります。私が一番見たかったのは、クロード・モネの「日傘の女」です。以下のように2枚並べて展示されてあります。

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以下のようなモネの大作「草上の昼食」も展示されています。2つに分かれて一つの絵になっています。

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モネの作品は以下などとても多く展示されており、モネがいかに多くの作品を遺したかがよく分かります。

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ドガの「踊り子」も、以下などいくつかの作品が展示されています。

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また、ドガの彫像も展示されています。本当に子供の踊り子がそこに佇んでいるかのようです。

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セザンヌの絵もあります。

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シスレーの絵もあります。

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オルセー美術館では、以下のように実際に絵を修繕しているところを公開してくれています。このような普段見られない作業を見ることができるのもうれしいですね。

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オランジェリー美術館

最後は 「オランジェリー美術館」 。上の2つに比べるとマイナーですが、個人的には、日本人が好きな絵の密度は一番高いと思います。入館して真っ直ぐ入った最初の部屋がまず圧巻のモネの睡蓮の部屋です。モネがここに絵を飾る条件で指定したという楕円形の部屋に、ぐるりと以下の睡蓮の絵があります。

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次の部屋も同様に楕円形になっており、ぐるりと一周モネの睡蓮になっています。モネ好きの人にはたまらないと思いますので、是非ご堪能ください。

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モネは他にも以下の「赤い船」など様々な作品が展示されています。

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また、オランジェリーといえば一番素晴らしいのは、ルノワールのコレクション。ここまで充実しているのは、オランジェリーだけではと思います。

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ルノワール 「ピアノを弾く少女」。ルーブルの読書と比べてみたくなりますね。

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以下のようにモディリアーニの絵もあります。

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以下はマティスのノートルダム寺院。

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以下は若き日のピカソの「大きな水浴の女」です。

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このようにパリの三大美術館は本当に充実していますので、是非訪れてゆっくり鑑賞してください。美術館はだいたい月曜か火曜が定休日ですので、必ず確認してから行きましょう。(基本的にルーブルとオランジェリーが火曜、オルセーが月曜が定休日)

⇒パリ特集 – 観光マップ と おすすめスポット